日本の伝統文化を現代のライフスタイルに融合させ、独自のビジネスモデルを築き上げた経営者、森智宏。

小学生の頃から抱いていた経営者への夢を実現し、「和」をテーマに多彩なブランドを展開する株式会社和心を設立。路上販売からスタートし、今や和のカルチャーを世界に発信する企業へと成長させた彼の軌跡と、同社が手がける特徴的なブランドたちを紹介します。

森智宏とはどのような人物?略歴と功績を解説

森智宏(株式会社和心代表)
森智宏(引用:東商 社長ネット)

森智宏が東京都足立区に生まれたのは1978年のこと。小学生の頃、すでに経営者になる夢を抱き、高校生の頃に現在の事業を行うと決めたというエピソードが残っています。

最初のブランドである「かすう工房」を立ち上げた際には、路上やイベントなどで販売を開始するところから始めたということもあって、とても行動力のある人物なのではないかと推測されます。

複数のブランドを抱える和心ですが、経営の指針は一貫して「日本のカルチャーを世界へ」という言葉に表れています。

株式会社和心の会社概要やサービスなど

企業名 株式会社和心(かぶしきがいしゃ わごころ)
公式サイト

https://www.wagokoro.co.jp/

代表 森智宏(もり ともひろ)
設立 2003年2月7日
創業 1997年7月
住所

 ■東京本社
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-20-12和心ビル

■物流センター「WAGOKORO BASE」
〒414-0051 静岡県伊東市吉田551

〒414-0002 静岡県伊東市湯川2-11-7

事業概要

商品企画・デザイン・製造、店舗設計・運営、
Webデザイン・ECサイト運営

株式会社和心は2003年設立の企業です。創業は1997年、元々代表である森智宏が個人事業主として展開していた和柄アクセサリーブランド「かすう工房」が始まりとなっています。

デザインフェスタやフリーマーケット、路地などで露出や販売の機会を拡げていき、1999年、代官山に初店舗「かすう工房」をオープンさせました。その後、「和」を取り扱ったブランドを数多く運営していきます。

株式会社和心の事業は「和」という日本の文化や伝統技術を後世に伝えることに寄与し、持続性のある未来に貢献していくことです。公式サイトでは、「日々の暮らしに彩を添える」「特別な日に彩を添える」「旅の想い出に彩を添える」「たいせつな人に彩を添える」という4つのシーンの中でライフスタイルを提案していくことを事業内容として記載しています。

森智宏が立ち上げた「和」のブランドたち

ここでは、株式会社和心が自社の直営通販サイト「The Ichi」で取り扱っているブランドやその特徴を紹介します。

かすう工房

かすう工房

株式会社和心の最初の一歩とも言える「かすう工房」は、工房の職人による手作りが光るスタンダードなアクセサリーブランドです。シルバーや天然石を使用し、日本の伝統である和柄を現代風なファッションに落とし込んだデザインが人気です。

かすう工房で人気のあるモチーフは桜や蛙、龍、蓮、金魚など。リングやブレスレット、ピアスだけではなく、メガネやウォレットチェーンなど幅広く取り揃えているため、普段アクセサリーを身に着けない人も気に入るものが見つかるはずです。

かんざし屋wargo

かんざし屋wargo

「かんざし屋wargo」は普段使いの簪ブランドです。現代の人々が簡単に普段使いできるデザインでありながら、見た人の目をひく魅力的なデザインを意識して商品づくりを行っています。

もちろん、卒業式袴や成人式の振袖、七五三の和装などといった特別な1日を彩る伝統的な「和」の髪飾りも取り揃えています。

北斎グラフィック

北斎グラフィック

日本随一とも言える和傘や和柄傘の専門店である「北斎グラフィック」。四季の中で必ず「梅雨」という季節が訪れる日本では、傘は必需品。そんな傘を通して「粋」に人生を楽しめる、想いのこもった質の高いブランドとして生まれました。

職人によりひとつひとつ大切に作成された昔ながらの番傘はもちろん、現代の人々が気軽に持ち歩ける和柄の長傘や折り畳み傘も用意しています。

箸や万作

箸や万作

「万(よろず)の箸を作る」という意味を込めたブランド名がつけられた、箸と箸置きの専門店「箸や万作」。

「輪島塗」「津軽塗」「若狭塗」などの塗箸はもちろん、「made in kyoto」にこだわった京竹箸、「吉野杉」「屋久杉」「黒文字」などの稀少な木材を原材料に使用した高級箸など、日本全国のどんな箸でも手に入るような「箸」の専門店を目指して運営されています。

その他、「清水焼」や「九谷焼」などといった伝統工芸品の箸置きやギフト用の立派な桐箱なども用意しており、自分のための箸だけではなく大切な人のお祝いにも喜ばれるラインナップが充実しています。

まとめ

森智宏率いる株式会社和心は、「日本のカルチャーを世界へ」という一貫した理念のもと、アクセサリーの「かすう工房」を皮切りに、「かんざし屋wargo」「北斎グラフィック」「箸や万作」など、日本の伝統と現代のニーズを巧みに融合した多様なブランドを展開しています。

1997年の創業以来、和の文化や伝統技術を後世に伝えることに寄与し、日常生活に彩りを添える商品づくりを続けている同社は、日本の伝統文化の新たな可能性を切り開いているといえるでしょう。